パリオリンピックが開幕し、メディアや世間でも少しずつオリンピック熱気が高まってきました。
そんな中、サーフィン競技も7/27から8/4の日程でスタートしており、現在のところ日本選手の順調に勝ち上がっています。
そこで今回はサーフィン日本代表がメダルを獲得する事が出来るのか、優勝候補は誰なのか考察していきたいと思います。
五十嵐カノア、サーフィン日本代表はメダル獲得出来るのか
パリオリンピックサーフィン日本代表について、メダル獲得なるか考察していきます。
日本のエース五十嵐カノア、悲願の金メダル獲得なるか
東京オリンピックでの銀メダル獲得も記憶に新しい五十嵐カノア。
今回のパリオリンピックでも日本のエースとして参戦中です。
東京オリンピック後のカノアのはWSLという世界のサーフィンツアーを舞台に活動してきました。
現在の世界ランキングでは16位、東京オリンピックの時と比べると成績が低下しています。
そして、パリオリンピックのサーフィン会場はタヒチのチョープー。
チョープーで高得点を狙うにはバレル、チューブをメイクしなければなりません。
カノアのサーフィンはどちらかというと得意のレイバックカーブを中心に豊富なバリエーションのアクションで魅せるサーフィン。
正直バレルの自力勝負ではカノアより優れたサーファーが参戦しており、メダル獲得は厳しい戦いになるのは間違いありません。
バレル勝負のチョープーでどれだけチューブスキルを発揮できるか、相手よりどれだけ良い波をキャッチ出来るかが勝負のカギになるでしょう。
ですが、実力と実績から考えれば日本のエースで間違いなく、日本代表の中では一番メダルの可能性が高いと予想出来ます。
波のサイズがミドルサイズでの展開になれば、大いにメダルのチャンスは有り。
試合巧者のカノアのサーフィンに期待しましょう。
伏兵コナーオレアリーにも期待
オーストラリア人の父と日本人の母をもつオーストラリア育ちのコナー・オレアリー。
母の明美さんは女子プロサーファーで、母の影響で幼い頃は日本人サーファーとともに切磋琢磨してきた経歴を持つ。
去年、急遽日本に国籍変更し、日本代表に選ばれました。
オリンピックに出る為の国籍変更と思われても仕方ないニュースでしたが、カノアと同じくWSLのツアーに参戦している実力者。
チョープーはレフトブレイクのため、グーフィースタンスのコナーには有利に働く。
さらに、大きい波にも屈しないメンタルを持ち合わせている為、波のサイズが上がってくるとカノアよりも勝ち上がる可能性が出てくると予想する。
コナーの活躍にも目を離せない。
純日本育ちからの参戦稲葉玲王は?
男子3人目は、日本生まれ、日本育ちの稲葉玲王が出場します。
正直な所、稲葉玲王は実力経験値ともに上の二人からは落ちるのが現実。
ですが、WSLに参戦していない選手にとって試合でありながらも2,3人でチョープーの波にチャージ出来る事はそうそうない経験。
インタビューで一生忘れられない波に乗りたいと語っていた玲王。
その言葉の通り、自分の実力を発揮して素晴らしいバレルをメイクしてくれる事を期待したい。
女子は唯一松田詩野について
女子は唯一松田詩野が出場する。
東京オリンピックでは内定をもらいながらも開催がずれ込んだ事、直前の大会で成績が振るわなかった事で代表落ちを経験した松田詩野。
そこからケガも乗り越えオリンピックの舞台に立つまで来たことはすごいに尽きる。
オリンピックに向けてのタヒチ合宿も多く行い、準備は誰よりも出来ているはず。
正直メダルは厳しい立場だが、やっとのオリンピックの舞台で、自分の力を十分に発揮してほしい。
金メダル候補筆頭はガブリエル・メディーナ、カリッサ・ムーア
ここからはメダル候補について考察していきます。
男子金メダル筆頭はガブリエル、次いでジョンジョン、ジャックロボ
WSLのタヒチで過去に2度の優勝を経歴を持つ、ブラジル代表ガブリエル・メディーナを優勝候補筆頭に押す。
次いで、ハワイ育ちで世界でも最も高いサーフィンスキルを持つアメリカ代表のジョンジョン・フローレンス、2023年のWSLタヒチで優勝しているオーストラリア代表ジャック・ロビンソンがメダル候補に上がる。
もう一人、チョープーの波を知り尽くしている地元タヒチ出身のフランス代表カウリ・バーストもこの中に食い込んでくるだろう。
さらに、もう1人のアメリカ代表のグリフィン・コラピントも大穴として期待する。
女子はアメリカ代表カリッサが連覇なるか
女子の金メダル候補はアメリカ代表カリッサ・ムーア、ならんで、WSLの2024タヒチで優勝した地元タヒチのフランス代表ヴァヒネ・フィエロ。
次いで、アメリカ代表キャロライン・マークス、フランス代表ジョアン・ディファイ、ブラジル代表タティアナ・ウェストン・ウェブと予想する。
そこに、現在WSLで勢いのある若手、オーストラリア代表モーリー・ピックラム、アメリカ代表ケイトリン・シマーズが食い込んでくるか、という所。
これまでサーフィン女子を牽引してきたカリッサが、このオリンピックで現役引退を表明しており、現役引退にオリンピックの連覇で花を添えられるか期待が懸かる。
サーフィンは自然相手の競技、ドラマを見逃すな
ここまで日本選手のメダルの可能性、金メダル候補について考察してきました。
ですが、サーフィンはうまい人が勝てるわけではない事が、サーフィンの面白い所なのです。
もちろんサーフィンスキルが高ければ高ければ高得点を出すことが出来ます。
ですが、それは全く同じ波に乗った時の話。
サーフィンは自然の波を乗るスポーツ、同じ似たような波は有っても全く同じ波なんて自然の中で作られないのです。
ましてや、ヒート時間は30分ほど、その時間内で何本の波が来るのか、海の神様がドラマを生む事も少なくありません。
そういう意味では、日本代表選手にも十分にチャンスはあります。
東京オリンピックでカノアがガブリエルに勝った時のようなドラマを期待します。
パリオリンピック視聴はティーバーで配信中。
サーフィン日本選手のメダルを期待して、みんなで応援しましょう。
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サーフィン競技のルール、試合の見方が分からない方はこの記事を読んでみて下さい。
一緒にパリオリンピックサーフィンを楽しみましょう。
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