もうすぐ7月24日からパリオリンピック2024が開幕します。
そんな中、前回の東京オリンピックでもメダルを獲得したサーフィンはパリオリンピックでも注目の競技のひとつになっています。
ですが、サーフィン競技の見方がわからない、普段サーフィン競技を見る事がない人の為に、サーフィン競技を視聴する際の注意点や楽しみ方を解説していきます。
パリオリンピックサーフィン会場は世界一危険で美しい波
パリオリンピックはサーフィンの会場はタヒチのチョープーというサーフポイントで行われます。
世界一危険で美しいタヒチ、チョープーの波
地理とアクセス
チョープーはフランス領ポリネシアのタヒチ島南西部に位置しています。
タヒチ島の首都パペーテから車で約1時間半の距離にあり、現地の村でボートを手配することでポイントまでアクセスします。
チョープーは特に波が強烈であるため、アクセス自体が冒険の一部とされています。
波の特徴
チョープーの波は、その巨大で重いバレル、チューブで有名です。
南西からのうねりがサンゴ礁にぶつかることで形成され、極めて急峻なフェイスと厚いリップを持つ波が特徴です。
この波は非常に力強く、日本ではなかなか見る事が出来ない波がブレイクします。
- バレル: チョープーの波は、サーフィン界で最も危険なバレルの一つとされています。
波の内側に巻き込まれることで形成されるバレルライドは、サーフィンの頂点とされる体験です。 - リーフブレイク: 波は浅いサンゴ礁の上で割れるため、衝撃が大きくなります。
これにより波がよりパワフルになり、同時にサーフィンのリスクも高まります。
チョープーは、すばらしい波と同時に危険性も伴います。
浅いリーフと強烈な波のため、エキスパートサーファーでも慎重な準備とリスク管理が求められます。
したがって、チョープーの波の攻略は、プロサーファーと言えども恐怖心に打ち勝つメンタルとバレル内でサーフボードをコントロールする技術が必要となります。
パリオリンピックサーフィン競技の楽しむポイント
サーフィン競技の基本的なルールを解説します。
サーフィンのルールを理解できるとサーフィン競技がすごく楽しめるようになります。
サーフィン競技のルール
- 波に乗っている(ライディング)間に出した、技や豊富さなどを採点
- ライディング1回につき10点満点で採点、点数の高い2回の合計点20点満点で争う
- トーナメント方式で、2~3人1組で15分~45分のヒートを行い、上位の選手が勝ち上がる
- 1つの波に乗れるのは1人、波に乗る優先権が順番に与えられる
パリオリンピックサーフィン競技の見どころ
パリオリンピックサーフィン競技を視聴する際、注目するポイントを解説します。
チョープーの波はバレル、チューブライディングに高得点が付く
タヒチ、チョープーはバレル、チューブのポイントです。
そのため、高得点を狙うにはどれだけ大きいバレルをどれだけ長い時間バレルの中でボードをコントロールし、波をメイクするか、これに尽きます。
サーフィンは波有りきの競技、点数を出す為には乗る波に合わせたライディングが必要となります。
普通の波であれば、ライディング中の派手なアクションやエアーといった技に点数が付けられます。
ですが、チョープーの波はバレルを狙わないと点数が出にくいと思われます。
パリオリンピックのサーフィン競技を見る際は、シンプルに選手がどれだけすごいバレルをメイクするのか注目して視聴してみましょう。
良い波に乗る為の選手同士の駆け引きが行われる
ルールの所でも記載していますが、選手には波の優先権が与えられます。
ヒートの始めは、波の崩れはじめる場所(波のピーク)から乗る人が優先になります。
そして、1度乗った選手は優先順位が最後になり、まだ波に乗っていない選手に優先権が与えられます。
さらに、優先権の無い選手が優先権を持つ選手のライディングの邪魔をしてしまうとペナルティが与えられ減点になってしまします。
特にチョープーのようなポイントブレイク(波が決まった場所でブレイクする)の会場では、ヒート終盤残り時間が少なくなるにつれこの優先権を上手に使えるかが勝負のポイントになります。
また、サーフィン競技で高得点を出すには自分は良い波に乗る必要があり、さらに対戦相手に良い波に乗らせない事も重要になります。
波の優先権を使った選手同士の駆け引きに注目するとさらに楽しく視聴出来るでしょう。
自然の中での競技、ヒートには必ずドラマが起こる
自然をフィールドとしてサーフィン競技を行う以上、ヒート中にいつ、どこに、どんな波が来るかは誰にもわかりません。
このことが最後に良い波に乗って逆転するなど対決にドラマを生み、最後まで目が離せない楽しみがあります。
もちろんヒート中に波が来ない事もあるし、来ても良くない波って事もあります。
ですが、それは誰にでも分からない事です。
逆に言えば、技量がある選手でも、良い波に恵まれなければ点数が出せません。
そのため格下の選手にも十分にチャンスがあり、ジャイアントキリングも多々起こるという事です。
だからこそ、それがサーフィンの醍醐味で、ヒート時間の最後の最後までわからないハラハラドキドキ感があります。
最後まで自然を逆転を信じて応援する楽しみがサーフィン競技にはあります。
パリオリンピックのサーフィン競技はチューブライディングに注目
パリオリンピック2024のサーフィン競技は7月27日~31日で開催されます。
日本からは、男子は東京五輪銀メダリストの五十嵐カノア、稲葉玲生、コナーオレアリー、女子は松田詩野が出場します。
みんなで日本代表選手を応援しましょう。
また世界でも屈指のチューブスキルを持つ注目の選手は、アメリカ代表のジョンジョン・フローレンス、ブラジル代表ガブリエル・メディーナ、オーストラリアの若手ジャック・ロビンソン、そして日本人とインドネシア人のハーフ、インドネシア代表和井田リオにも注目です。
パリオリンピックのサーフィン競技では、世界でもっとも上手なサーファーたちが、世界一危険なチョープーの波で、どんなすごいバレルをメイクするのか、ここに注目してサーフィン競技の視聴を楽しみましょう。
日本では想像できない波を世界の選手が攻める姿にきっと感動と興奮に包まれると思います。
これを機にサーフィンに興味を持ってもらえたら嬉しいです。
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