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サーフィン、サーフボードとテイクオフの極意

テイクオフからリップ、サーフィンライディング サーフィン
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サーフィンのテイクオフって何年サーフィンをやっていても奥深く難しい技術ですよね?

この記事ではサーフィン歴15年、万年初級レベルだった私が今までテイクオフについて学んできたことを書いていきたいと思います。

初級者、中級者で苦手意識のあるサーファーは、この記事を読むことでテイクオフに対する考え方が変わると思うのでぜひ最後まで読んでいってください。

サーフボードの浮力と反発

この世には様々な種類のサーフボードが存在し、使用するサーフボードによってパドリング、テイクオフの早さが変わる事は、みなさんご存じだと思います。

そこでまずサーフボードを知る事が大事になります。

サーフボードの浮力とテイクオフ、パドリングについて解説していきます。

サーフボードの浮力とテイクオフ

自分の体重とサーフボードの浮力によってもちろんテイクオフの早さは変わってきます。

ですが、浮力がある事が必ずテイクオフしやすくなるのか?と言われればそうではありません。

サーフボードの浮力を味方にするか、敵にするか、は乗り手の技量次第なのです。

詳しく解説していきます。

反発をコントロールするパドリング

皆さん、テイクオフする前に必ずパドリングで波を追っかけ、波のブレイクに合わせて波に乗っていくと思います。

このテイクオフする瞬間のパドリングで、波に対するサーフボードの反発をコントロールする必要があります。

サーフボードはボトム面に海水が流れる事、その流れで生まれる浮遊感(サーフボードが持ち上がる力)反発を自分の体重で押さえ込む事で前に走っていきます。

ある程度乗れるサーファーはこの原理をライディング中に感じれる事があると思います。

テイクオフの前も同じで、サーフボードを走らせる為にはサーフボードのボトム面に波の巻き上げの水の流れを出来るだけ流すようにパドリングする事、そしてサーフボードが浮いて来ようとする力を全体重で押さえ込む事です。

ポイント

  • 重心のブレないパドリングを身に付ける
  • 波の巻き上げの水流のスピードとリンクするスピードをパドリングで付ける
  • 胸、溝内、太もも、膝、バタ足、あらゆる手段でサーフボードを海面に押さえつける
波乗りマン
波乗りマン

初めから前に体重をかけすぎると、掘れた波パワーのある波だとテールが巻き上げられパーリングする事があります。まずはノーズが浮かないようにしてからテールをしっかり押さえる、そこで滑り出さない場合に溝内、胸でノーズに荷重して行く、さらにテールが浮かないように最後にバタ足を入れる、というのが良いと思います。

この荷重具合を波のサイズ、質、テイクオフポジション、自分のサーフボードの浮力を考慮してコントロールする事が重要になります。

この基本的な原理を理解した上で、いろんな波にいろんなサーフボードで乗っていく事で対応力が付いていくのでたくさん試してみましょう。

パドリングについての解説記事もあるのでチェックして見てください。

テール、レールの反発

テイクオフの初速をつける為にはテール、レールの反発を利用していきましょう。

サーフボードのテール、レールを波の傾斜に対してパドリングからスタンディング動作で押さえ込んでテイクオフしていきます。

ポイント

  • パドリングでサーフボード全体を押さえ込んで荷重する
  • テールが浮かないように膝、バタ足で押さえ込む
  • 顔を上げて目線を進行方向に向ける
  • サーフボードが波の巻き上げにとともに滑り出してきたら手を付き、全体重をサーフボードのスイートスポットにかける
  • この時のテールが浮かないように太もも膝で押さえておく
  • さらにサーフボードが加速してきたら、後ろ足からスタンディングする
  • 顔や上体が前に突っ込まないように、後ろ足荷重の体勢を取る

テール、レールを使う事でスタンディングに余裕が持て、波のトップでテイクオフが出来る。

そこからレールの反発を使い、ライディングの初速を付ける事が出来ます。

レールが噛んでいることで、テイクオフ直後のコントロールもしやすくなり、アップスやダウンザラインも容易に行う事が出来ます。

波乗りマン
波乗りマン

波の傾斜にサーフボードを合わしてテイクオフするやり方はスタンディングする間がなく、スタンスが安定しずらいので良くありません。

また傾斜を滑り落ちている状態なので、そこからレールを入れてとなるとコントロールが遅れボトムに降り切ってしまいパワーゾーンを逃してしまいます。

テイクオフを安定させる為にはよ、サーフボードを波の傾斜に沈めるように押さえ込んでサーフボードの反発を使ったテイクオフを覚えましょう。

サーフボードのオーバーフローは善か悪か

今まで解説してきたサーフボードの反発を利用したテイクオフをしようとした時、サーフボード浮力が邪魔に感じる事があります。

どういう事かと言うと、自分の体重や荷重をかける筋力に対してサーフボードの浮力がありすぎるとサーフボードを押さえ込む事が難しくなるのです。

これはホレた波や、パワーがある波の時に感じる事多々あり、レールが噛まない事でコントロールが出来ない、波に弾かれてワイプアウトしてしまいます。

逆にとろいパワーレスな波なんかは浮力が多い方が反発を容易に得れるので滑り出しが速くなります。

要するに、自分の技量と波質によってオーバーフローが味方や敵に変わるという事です。

善や悪という考え方ではなく、技量や波質によって使い分けが必要になってきます。

これはテールの形状にも同じことが言え、ピンテールやテーパーレールは反発が少なく、ワイドスカッシュでボキシーレールなんかは反発を得やすいです。

テイクオフを習得する為のサーフボードとは?

これは先ほども書いたように技量によって変わってきます。

初心者は浮力と長さを出す

テイクオフする為に初心者のサーファーに欠けているものはパドリングスピードです。

そのパドリングスピードを補うために、浮力と長さのあるサーフボードをおすすめします。

将来的にショートボードを極めたいと考えているサーファーは、パフォーマンスモデルの浮力の多めのもの、とにかく波に乗ってみたい、楽しみたいというサーファーはミッドレングスを選ぶと良いと思います。

中級者や体力に自信のあるサーファーは適正浮力で選ぶ

中級者や、初級者のサーファーでも体力に自信がありうまくなりたい向上心の高いサーファーは、適正浮力のサーフボードが良いと思います。

板の浮力に頼らず自分にあった浮力のボードで反発を利用するテイクオフを練習しましょう。

オーバーフローでは感覚を掴みにくく習得が難しくなるので、さらに上達を目指す上ではお勧めしません。

初めは難しさを感じるかもしれませんが、意識して取り組む事で体が対応してくるので最終的には上達が早くなるのでテイクオフに悩んでいるサーファーは一度サーフボードを見直してみましょう。

素材はPUがおすすめ

PU素材のサーフボードは適度な重さと反発力なので、押さえ込む感覚を掴みやすいです。

昔、私はEPS素材のサーフボードが好きで良く乗っていたのですが、「うまくなりたいならPUに乗れ」とよく言われたのですが、今思うとその意味が良く分かります。

EPSのボードは反発力が強く軽さもあるので、板を押さえ込む事に関してはコントロールしにくいのです。

失速もしずらく乗る分にはイージーで楽しいのですが、自分でコントロールする技術を覚える事が出来ません。

もちろんPUのボードで板が走らない波なんかではEPSは非常に調子はいいですが、やはりもっともバランスに優れている素材はPUだと思います。

上達を目指すのであればPUのサーフボードを選びましょう。

波乗りマン
波乗りマン

日本では小波が多く小波用ボードが人気ですが、小波用ボードは長さが短くなるのでお勧めしません。

浮力が多めにあったとしても長さがないため、パドリングスピードが出にくくテイクオフの滑り出しも遅れます。

小波用ボードで短いのが多いのは、ライディングの取り回しの良さを考えているからです。

セカンドボードとして利用するのはいいと思いますが、メインボードはオールラウンドモデルから選ぶ事をお勧めします。

上級者ほどオーバーフローを利用出来る

考えられないスピードでテイクオフやライディングする上級者のサーファーは、なぜあれだけのスピードが出せるのかというと、波の使い方にプラスしてサーフボードを押さえ込む技術と筋力を持っているからです。

サーフボードを押さえ込む技量があればオーバーフローも押さえ込める為、さらに高い反発力、スピードを得る事が出来ます。

ここに近づく為に、まずは適正浮力のサーフボードで練習して習得していきましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?今回はサーフボードとテイクオフについて解説してきました。

普通にサーフィンしているだけでは気付けない基本的な知識を書かせて頂きましたが、とりあえずサーフボードを機能させるためには、サーフボードに重心をしっかり乗せる事が大事なのです。

記事を読んだだけではピンとこないサーファーもいてるかと思いますが、何となくでもいいので頭の片隅においてサーフィンして見てください。

サーフィンは感覚で掴んでいろんな気付きがあって上達に繋がるので、どこかでこういう事だったのか、と分かる事があると思います。

この記事が皆さんにとって有益になれば幸いです。

それではまた、楽しいサーフィンライフを!

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